第一章

 

 

 

「美和子………痛くない?」
 耳元で、ハルキの優しい声。
「ん、大丈夫。ハルキの………感じるよ、中」

 
 1分前まで男を知らなかった美和子の胎内には今、ハルキの分身が根本まで埋まっていた。

 ゴム越しに感じる、恋人の脈動。

 挿入したまま2人は抱き合い、甘いキスを交わした。

 初体験。

 初々しい愛撫。

 一糸纏わぬ姿で、2人の少年と少女が、ラブホテルの一室で交わっている。

 密着しての正常位。絡まる舌。相手の息づかい。男の臭い。

 
「あぁ…………美和子の中、すごい、気持ちいいよ」

 
 ハルキが、眉を寄せ、切ない表情で腰を使う。

 
(出そうなんだ。ガマンしてるんだ…………カワイイ)

 
 対する美和子には、余裕があった。破瓜の痛みが、彼女を陶酔から遠ざけているのだろうか。
(痛い、けど、思ってたほどじゃないかも。あ、ハルキが腰振ると、おタマタマがお尻の穴にコツコツあたってちょっと気持ちいい。あ、おっぱい触って欲しいのに、全然触ってくれない。あ、ハルキ、わたしの腰を両手で持った)
 ハルキの声づかいが荒くなり、腰のピストンが急に早まった。

 
(い、痛、痛いっ)

 
 唇を噛み、辛うじて叫ぶのをこらえる美和子。
「あ、あぁ、あぁああ、出る、美和子、美和子ぉっ」
「は、ハルキくんっ」

 
 どくっ

 びくん、びくん………

 
「あ………」
 膣内で、中のものが、ぴくぴくと脈打っているのが分かった。

 情けない表情を浮かべてアゴをあげている恋人の全てを、彼女は冷静に観察していた。

 
(出たんだ………)

 
 もちろん、ハルキはコンドームを使ってくれていたから、精液は全部ゴムの中に出されている。

 彼女は友達から、「初めては生でやらしてくれ」っていう男子が多い、と聞いていたので、ハルキが自分からゴムを使う、と言ってくれた時は本当に嬉しかった。大切にされているんだと実感できた。交わりはじめて3分と少し。美和子の想像よりもだいぶん早く終わった初体験だったが、彼女の心は幸福感で満たされていた。

 
(女の子って、エッチのとき、こんな余裕あるんだ………。わたし、もっと、凄いことになると思ってたけど、あれはきっと、小説とか漫画だけの話なんだなぁ)

 
 射精を終えた恋人のペニスは、ふにゃふにゃになって自然と美和子の膣内から抜け落ちる。

 ハルキは美和子の胸元に顔を埋め、はぁ、はぁと呼吸を整えている。

 美和子はそんな彼の顔をそっと手で導き、唇を重ねた。
「ん、気持ちよかった?」
 美和子が柔らかく微笑んでハルキに尋ねる。
「…………あぁ、もう…………最高だよ。美和子、痛くなかったか?」
「ううん、そんなでも。あ、でも、血出てる?」
 そっと半身を起こして自分の股間を見たが、出血した様子はない。ハルキが彼女の股の間を凝視し、
「大丈夫。出てない。………穴のまわり、ちょっと血が滲んでるけど」
「やっぱ、ちょっとは出るんだ」
「んー………でも、そんなでもないかも。舐めたげようか?」

 ハルキが顔を美和子の秘唇に近づけた。
「ちょ、やーだーぁ! やめやめ、やめてよ」
 顔を真っ赤にして、美和子はハルキの顔を両手で押し返す。

 拍子に彼は腰を落とし、コンドームが被さったままの萎んだペニスが美和子の視界に入った。

 
(あ、ちっちゃくなってる)

 
 先端に白い液体を貯めたゴムをつけたハルキのペニスは、すっかり小さくなっている。

 彼が股間に手を伸ばし、コンドームをぷちっと取り外すと、亀頭にみるみる皮がかぶさり、子供のもののように変化した。

 美和子は、勃起した男性器を見たのは今日が初めてだったから、他のものと比べることができない。

 が、それでも、ハルキの持ち物は、それほど大きいものではないな、と直感した。

 
「シャワー浴びてくるね」

 
 恋人を残し、美和子はシャワー室に入る。

 ラブホテルに入るのも初めてだから、浴室が磨りガラスになっていて、部屋から中の様子が見える構造になっているのがちょっとイヤだったけども、汗でべたべたした身体を洗い流したいという欲求の方が勝った。てっきり「一緒に入ろう」と言ってくるかな、と思ったものの、ハルキはしょんぼり縮こまったペニスと同じくぐったりとして、持ってきたジュースを飲んでいる。

 
(射精って、結構疲れるんだ)

 
 しゃー………
 気持ちいい温水の飛沫が、少女の裸体に浴びせられた。

 胸、腰、脚のライン、その全てが綺麗な曲線とともに完成している。

 美和子は別にナルシストというわけでもなかったけども、自分のボディラインには少々自信があった。

 
「エッチしちゃったんだ」

 
 小声で、美和子は呟いた。シャワーの音でかき消されるほどの、小さな声。

 
(5分もかからなかったんじゃないかな? ハルキくんって、結構早い………)

 
 射精する時のハルキの、あの何とも言えない顔を思い出し、美和子はくすくすと笑う。

 
(でも、エッチできて、すごい嬉しかった。わたしので、ハルキくん、気持ちよくしてあげたんだ。びくん、びくんって、わたしの中で、ハルキくん、気持ちよさそうに出してた………わたしの顔見ながら、射精してたんだぁ………)

 
 痛さはそれほどでもなかったが、逆に気持ち良さもそれほどではなかった。

 回数をこなしていくうちに気持ちよくなるようにも思ったものの、そうでもないような気も一方ではしていた。

 ハルキのことを想って、家のベッドで夜中、オナニーをしていた時の快感はない。

 代わりに、同級生の恋人を、自分の『女』でイカせたんだ、という優越感、達成感がじんわりと彼女の幸福感に一役買っているようだ。

 中学の時からつき合っていた恋人に、やっと処女を捧げることができた。

 初めて自分の秘肉を貫き、挿入したのが初恋の人だなんて、今時、なかなかないのではないか。

 
「ハルキくん、わたし、幸せだよ」

 
 湯飛沫を顔に浴び、美和子はずっとこの幸せが続けば、と願っていた。

 

 

 その一部始終を観察する、視線に今も晒されているとも知らずに………
 
 
 


 

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