第二章

 

 

 

 美雪は教え子…………まだ15歳の少年から発せられた告白の言葉に、脳が真っ白になった。

 

(だって、神崎くんから見たら、わたしなんて、おばさんじゃない)

 

 そんな彼女の固定観念に、更なる追い打ちをかけるべく、三郎がその唇を重ねる。

「んんっ………!」
 美雪の肩に、少年の手が回された。

 唇で、唇を噛んでくる。

 手がかくかく震え、正座したままの足が痺れて動かない。

 女教師は目を見開いたまま、同じくこちらをじぃっと見ながら唇を重ねる少年の瞳を見つめていた。

 抵抗できない、何故か彼女はそう感じる。

 

(───────何故?)

 

 その答えが出る前に、三郎の方が彼女を解放した。

 離れた時、2人の唇から糸がつぃーっと伸びる

「…………入学した時からね、ずっと好きだった」

 少年の言葉が、美雪の耳朶を甘美にくすぐった。

 いつものクールな口調とは違う、どこか甘い三郎の声。

「カレシがいないんだったら、ボクが美雪をもらうよ」

 首に触れる、少年の手。

「ちょ、まっ…………待って! 神崎くんっ!」
 抵抗しなくては。

「ん、何?」 

 優しく微笑んで、三郎。

「だ、そ、わ、わたしは…………貴方の先生なのよ?」

「知ってる。算数を教えてるよね」

「数学よ」

「あんなの、みんな算数だよ。クリエイティヴじゃない数学なんて、みんな算数。しかもユークリッド幾何学なんて、とんでもなくカビの生えたものを、みんなに必死こいて勉強させてる………円周率は3? 馬鹿みたい、円周率は3.1415926535897932384626433832795028841971………それに、地球は丸いんだから、その分の歪みも計算に入れて解析したら、絶対……」

「トシだって、10歳も違う」

「違うよ。9歳と11ヶ月。日数にすると、えーっと、3622日の年齢差」

 少年は、閏年まで入れて、2秒ほどで答えた。

「そんなに違うのよ」

「そんなしか違わない。今、一番大切なことを教えてあげようか、美雪」

 自然に下の名前で呼ばれ、美雪は何故か興奮する。

「…………なに?」

「君が女で、ボクが男ってこと」

 言って、三郎は美雪を押し倒した。

「なっ…………や、やめてっ…………お願いっ…………お母さん、帰ってくるでしょ!」

「母さんは今日は仕事だよ」

 彼女の腰に馬乗りになったまま、少年はしれっとそう告げる。
「…………えっ?」
「パソコンで母さんの疑似音声を作りだして、美雪に電話したの。だいたい、美雪の会話パターンは分かってるからね…………あらかじめ返事のパターンを決めておいて、適当に誘導したんだよ。次はZ、次はL、っていった具合に、ボクはスピーカー出力口を電話口に合わせて、キーボード押してただけ。だいたい母さんの仕事、ローテーションなんだから、めったに日曜は休み取れないんだよ? 知らなかった?」

「そんなっ…………そんなぁっ…………!」

 

 計画的。

 

 計画的犯行。

 

(この少年は、今日わたしを犯す気だ)

 

「いやぁああ! た、助けてぇええっ!」

 あらん限りの大声で、美雪が叫んだ。

「うわっと…………あんまり、大声出さないでよね、美雪。お隣さん、今日は旅行に行ってていないから無意味だし、表通りに人が歩いてても多分、痴話喧嘩か何かだと思って黙殺さ。でも、ボクの耳が痛いのが問題だね。だから、叫ばないで」

 彼女の耳たぶをそっと撫で、三郎が囁いた。

 

 駄目だ。

 今日の為に、この少年はあらゆる不確定要素を排除している。

 

 ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッ………

 

 心音の高まりが、美雪の脳に直接響いた。

 だいいち、おかしい。

 どうして自分は、さっきから腕や足を使って必死に抵抗しないのか─────?

 

「えっとねぇ、それは、ジュースの中に、弛緩剤の一種が混ぜられているから」

 美雪の心を先読みしたかのように、少年。

「大丈夫、副作用はあんまりないやつだから。上の兄さんが、そういうの、めちゃ詳しくて、この間分けてもらったんだ」

 

 彼女はいよいよ絶望した。

 為す術もなく、自分の中に欲望をまき散らされる。

 それも、自分より10歳も年下の少年に…………

 歯ががちがちと鳴り、情けなさで、眼から涙まで滲んできた。

  

「お、お願い…………神崎、くん…………わ、わたし…………は、初めて、なのぉ…………」

 

 美雪のその言葉に、三郎は口をぽかんと開いたまま硬直する。

 

「─────え? 初めてって、それは、つまり………」

「え、エッチ、したこと、ないの。だから…………お願い。や、やめて…………」

 

 少年はそれを聞いて、下唇を噛みしめた。

「そうなんだ………」

 そして、そのまま上体を倒し、美雪の豊かな乳房に顔を埋める。

「あぅうっ、ちょ、やぁ…………」

 

 密着。

 胸の谷間に、三郎の頭が入っている。

 熱い。

 

「そっかぁ…………美雪、ちゃんと、とっておいたんだ」

 熔けるような声を出して、少年。

「25年間も…………しっかり守ってたんだぁ…………生まれてから、ずぅっと…………学生時代も、教師になってからも…………」

 

 改めて言葉にされ、美雪は顔が赤くなるのを感じた。

 確かに、この歳で処女、というのは今時珍しいかも知れない。

 しかし、そう他の人間から何度も言われると、なんだか悪いことをしていたような気になってくるのだ。

 

「…………そ、そんなに言わないひみぃいっ!

 

 美雪が声をあげ、全身をびくっ、と震わせた。

 三郎が、彼女の乳房の先端を、指でくりっと捻ったのだ。

 

 谷間から顔を上げ、少年が美雪の顔を直視して言った。

 

「じゃあ…………今から、美雪の大切な処女マンコ、貰うね」

 


 

 

 

   

 

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