第十二章

 

 

 

 

 

「答えなさい、ニナ!」
 
 再度レイファが強い口調で訊いたが、ニナは彼女を無視し、少年に命じた。
「ほら、キニー。早く」
 キニーは少し躊躇した後、空いた左手でレイファの顔に触れ────────その唇にキスをする。

 
「………っ!」

 
 予想外の行動。
 少女は目を見開いたまま、少年の口づけを受け入れた。

 
(み、みんなに、見られてるのにっ………!)

 
 キニーは眼を閉じたまま、重なった唇をむぐむぐと微かに動かし、彼女の唇をついばむ。

 
(見られてる、のにぃ………)

 
 やがてレイファは観念して眼を閉じ、2人の世界に没頭する。
 彼女の腕がキニーの首に回され、その胸を相手のそれに密着させた。

 
(あぁ……………………キニー…………もっと、深く…………)

 

 少年の唇に、レイファは舌を絡めだす。

 
うぉっと、こ、こらぁ! こらこら、ストップ! ストーップ!
 そこで、割って入ったジョセフィーヌが、2人の間に割ってはいった。
「………?」

 ぼーっとした視線を、ジョセフィーヌに向けるレイファ。
「ったく。レイファ、舌まで絡めるなっての! どーかしてるよ、アンタ」
「ホント、清楚そうな顔して、淫乱だねぇアンタは」
 ニナがふん、と鼻息をつく。
「もっと続けさせようよぉ〜、最後までさぁ〜」
「うわ、キニーのチンポ、めっちゃ勃起してるぅ」
 双子が、面白そうに囃し立てた。
 車椅子の上で、レイがくすくすと笑っている。
「ちょ、これ、一体なんの………」

 
「結婚式に決まってるでしょ」

 
 ジョセフィーヌがそう言って困惑する少女に微笑みかける。

 途端、レイファの顔がぼっ、と赤くなった。
「け、け…………?」
「そうだよ」
 キニーが、優しい顔でレイファに告げた。
「今日は、僕らの結婚記念日になるんだ」
「そんなの、聞いて………さ、さっきの『けじめ』って」
「けじめはけじめさ」
 ニナが半笑いを浮かべてその問いに答える。
「わたし達の可愛いレイファを好きになった、責任をちゃんと取れって、ね」
「そ、そんな………」
 混乱するレイファ。
「レイファ、イヤ?」
 少年が尋ねた。
「い、いや、じゃない、よ。でも、いきなり、言われてもぉ………」
「じゃ、決まり」
 にっこり微笑んで、キニーが決める。
「…………ん」
 恥ずかしそうにレイファは右手で、少年の左手を握った。

 

「よぉし! じゃあ、えーっと………なんだっけ、蓮香?」
「え? えーっと…………京香、ごめん、忘れた」
「ウェディングケーキに『入刀』でしょ、馬鹿」
 ニナが双子に突っ込む。

「入刀………?」
 レイファが首を傾げた。
「ほら、京香、蓮香、さっさと『ケーキ』をおっ勃たせて!」
「はーい」

「ほーい」
 双子は元気良くジョセフィーヌに返事し、すぐさま大股開きで縛られ、ほったらかしにされていた山賊団の首領の股間にそれぞれの顔を寄せた。
「うわ、臭そうなケーキ」
「うわ、根元がちょっと裂けてる。ちゃんと勃つかな、これぇ」
「うぐっ、や、やめろ、な、何を………うぅっ」

 
 ゴルドーのしなだれたペニスを、京香と蓮香は左右から舐めあげた。

 ちろちろと亀頭の裏を刺激し、または肉茎を軽く噛みしだき………

 見る間にその真珠が多数埋め込まれた、兇悪な男根が充血し、その鎌首をもたげる。

 膨張した亀頭部は不自然なぐらい膨らみ、カリの部分でぎゃっと反り返っていた。

 根元部分をキニーの剣で傷つけられているにも関わらず、その強力な勃起力は凄まじいものがある。

 幾多もの処女を散らし、あまたの美女の膣奥に毒液を注ぎ込んだ、ゴルドーの極悪ペニス………

 その最後の時が近づいていた。

 

「あぁ…………なるほど、ね」

 
 レイファはニナ達の設定した『趣向』に気づき、にや、と笑う。
「レイファ、一緒にやるよ、いい?」
「えぇ………」

 キニーが右手に持ったノコギリを前に差し出し、レイファが彼の手の上に、自分のそれを重ねた。
 手に手を取り合って、『新郎』の父親、ゴルドーに近づく2人。

 
「ひぃ…………ぎっ、ま、まさか…………まさかぁ………!

 
 大量の脂汗を流し、ゴルドーは恐怖におののいた。
「さぁ、カモン、お二人さん」
「さぁ、カモン。いっちょ、やっちゃって」
 双子の少女、京香と蓮香が、それぞれ左右から勃起したゴルドーのペニスを根元から固定し、その揺れを防ぐ。
「や、やめろっ! やめてくれぇえっ…………あ、謝ったじゃないかッ! 俺は謝ったぁッ! ゆ、許してくれぇ、何度でも謝る、謝りますぅうッ…………そ、それだけは、それだけはぁああッ

 

「ゴルドー」

 

 レイファがノコギリの刃先をペニスに近づけ、静かに言った。
「アンタに顔を焼かれたわたしが、本気で許すと思ってるの?」
「ひぃいいっ…………き、キニー! キニーィイ! お前、お前まで、そんな…………そ、育ててやっただろう! 俺はお前の親父だぞッ!? こ、こんな、こんなぁッ………!」
「父さん」
 キニーが、普段見せないような冷たい無表情を浮かべ、言った。
「レイファの顔を焼いたアンタを、ボクが許すわけないだろう」
 ノコギリの刃先が、ぐじゅ、とゴルドーの亀頭先端、尿道のちょうど中央に食い込んだ。
「ぎぃいいっ」
「………一緒に」
「ん」
 2人は頷きあい、同時にノコギリを前後に挽き始めた。

 

ゃあぁあああッ、がぎぎががぁああああッ、ぎぇああああああッッッッッッッ!!!!!!

 

 じゅぎゅっ、ごびゅ、じょごっ、ぼびゅっ、ぐじゅびゅっ………

 
 息のあった動きで、ノコギリの刃先は順調にゴルドーのペニスを縦に割っていく。

 鋸刃でぎちぎちと徐々に男のシンボルが引き裂かれていく激痛、絶望、恐怖………

 
「おぉー、いい感じで切れていくねー」
「うぉっと、どうでもいいけど、あたしらの手まで切らないでよぉ」
 裂かれたペニスから迸る血を顔に浴びながら、双子が愉しそうに言った。

 

いぃいぃい、もごぎぎげげええぇッ、ぎゃべべぇえぇッッッ………… 」

 

 ゴルドーは白眼を剥き、懸命に「やめてくれ」と言おうとしているらしいが、言葉にならない。

 亀頭を裂き、荒い鋸刃が、肉棒の胴部をじぐじぐと抉っていく。

 キニーとレイファの手は、淀みなく、急ぐ事なく、確実に、着実にゴルドーのものを削り…………。

 

 やがて2人の共同作業は、ペニスを根元まで挽き裂いた時点で終わった。

 

「はーい、ケーキカット、終了ぉ〜」
「はーい、2人とも、お疲れぇ〜」
 京香と蓮香が、顔中を血まみれにしたまま、朗らかな声で告げる。
 

「…………終わったね」
 ノコギリを置いて、キニーはレイファに言った。
「ええ」
 少女が答え、2人は再び口づけをかわす。

 

 その後、レイファとキニーは地下室から退出し、あとは残りの彼女達の出番だった。
 真っ二つに裂かれたペニスは包帯で止血され、気付け薬を嗅がされて意識を取り戻したゴルドーには、更なる地獄が待っていた。

 
 まず、ニナがナイフで泣き叫ぶゴルドーの乳首を抉り取った。

 その乳首の肉片は、かつて彼女の乳房がそうされたように、乳毛を綺麗に抜いた。

 その後、炭火で焼いて、ニナはそれをゴルドーの目の前で美味しくいただいた。

 ちなみに味付けは塩胡椒だった。

 

 次に、ジョセフィーヌが刃付きペンチを持って、ゴルドーの指を一本一本切断していった。

 その際、彼女はわざわざ切り取る前に車椅子の妹に「どこを切り取るか」尋ねた。

 レイが指示する箇所を言ってから、その通りにしていった。

 3時間後、ゴルドーの指は手にも足にも1本も残っていなかった。

 

 双子の京香と蓮香は、ゴルドーの比較的無傷で残っている肉袋に眼をつけた。

 まず最初はやわやわとその睾丸を愛撫。

 肛門に指を入れて前立腺を刺激したり、2つに分かれたペニスをしごいたりして、何度が無理矢理射精させてみた。

 精液を噴出させる為の肉棒を根元から引き裂かれたゴルドーはしかし、勢いよくそれを発射することができない。

 絶頂に達しても、ただ根元から、どろっ、どろっと大量の白濁液を垂れ流しただけだった。

 その光景はことのほか滑稽で、そのたびに彼女達は笑い転げた。

 3回『射精』させたところでさすがに飽きた双子は、何度かゴルドーに例の謝罪をさせて爆笑した。

 最後に、双子で仲良く1人1個ずつ、睾丸を頬張って、しばらく甘噛みした後、一気に「ぐちゅっ」と噛み潰した。

 その時、裂けたペニスの根元から、血に混じった精液がどろっと垂れ、また双子は笑った。

 

 ゴルドーへの、村の娘達の復讐は夜明けまで続き、その間、キニーとレイファは寝室で『初夜』を迎え、彼女の膣奥で、幾度となく少年の精が弾けた。

 

 陽が昇り、目が覚めたレイファ達は、様子を見に地下室へ降りていった。

 

「あれ、みんな、寝てるの?」
 蓮香と京香は、裸のまま2人で折り重なって大股をひろげ、だらしなく眠っている。

 ジョセフィーヌは車椅子に寄りかかったまま眠り、それに座るレイも眼を閉じて、すーすー寝息をたてていた。
「いや、わたしは起きてるよ………たぶん、コイツもね」
 ニナが椅子に座ったまま、レイファ達の方を見る。
 彼女の足下では、血にまみれたゴルドーが仰向けに転がされていた。

 指を全て失った両腕両脚はハンマーでぐちゃぐちゃに砕かれ、股間にはペニスの残骸さえ残っていない。

 耳は削ぎ落とされ、鼻も抉られ、目玉も潰れてなくなっている。

 前歯は叩き折られ、舌は突き出した状態で下唇と縫い合わされ、しかもその先端が焼かれていた。

 砕かれた脚は左右に大きく開かれ、その裂けた肛門には、ジョセフィーヌ愛用の特大ディルドーが突き刺さったままになっている。

 

 そこまでされても、まだゴルドーはびく、びく、と身体を痙攣させ、口から「うううぅう」と時折呻き声を漏らしていた。

 
「まだ生きてるの」
 レイファが、半ば呆れた口調で。
「すごいね」
 キニーも、変わり果てた父親をみて、率直に感心した。
「まったく、生き汚いヤツだよ」
 ふぅ、とため息をついて、ニナ。

 

「…………ねぇ、まだ聞こえてる? ゴルドー」

 レイファが晴れ晴れとした声で聞く。もちろん、ゴルドーは答えられない。

 
「言っておくけれど、まだ死ねないのよ。今から、わたしがちゃーんと治療してあげる。もちろんチンポの傷痕も綺麗に処置して、オシッコの穴にストロー刺して、新しいチンポ、作って差し上げるから。他の傷口も化膿しないようにして、ご飯もドロドロにした流動食を口に流し込んであげる。殺されなくて、嬉しいでしょお? うふふふふふふふふふふふ、昨夜も、アンタの息子のキニーに7回も中に出されちゃった。たぶん、そろそろ妊娠する。そしたらわたし、赤ちゃん産むの。アンタのチンポ、縦に挽き裂いたキニーとわたしの赤ちゃんよ。そしたら、赤ちゃんの声を聞かせてあげる。うふふふふふふ、大きくなったら、今よりもっとヒドイことになってるアンタを、『あなたのおじいちゃんよ』って教えてあげるの。おじいちゃんは、事故でこんな身体になったのよーって、教えてあげるのよ。おしっこもウンチも垂れ流しの、身動き1つできず、眼も見えず、口もきけずにアウアウ言うだけのおじいちゃんよーってね。うふふふふふふふふ、ちゃーんと、お世話して差し上げますわよ、お義父様。おしっこもウンチも、赤ちゃんみたいに垂れ流してくださいな。ずぅーっとかいがいしく、この陽の射さない地下室で……………………アンタを飼ってやる

「あうぁううう…………うぁうう、ぁあぐぅっふ」
 力無く、呻くだけしかできないゴルドー。

 

 ニナが薄く笑って頷き、キニーがそっとレイファの肩を抱いた。

 

 かくして、少女達の復讐は、幕を閉じたのだった。
 

 

 

 

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