第七章

 

 

 五木キリコは自宅に帰った後、何者かに視界を奪われ、意識を失った。

 再び目覚めた時、彼女は暗闇の中にいた。

 何故か息苦しい。

 ふー、ふーという自分の呼吸音だけが聞こえる。

 動こうとしたが、身体が動かせない。

 両手と、両膝に冷たい感触。自分は今、四つん這いの状態になっているようだ。

 

(ここは……?)

 

 手も、足も動く。

 でもその場から動けないのは、どうも腰の部分が何かで固定されているかららしい。

 その時、目の前で強い光が発せられ、キリコは思わず目を閉じた。

 

「はろー、五木さん♪ おげんきー?」

 

 見ると、目の前で光っているのは懐中電灯だった。

 四つん這いになったキリコを、見下ろすようにして仁王立ちしてるのは全裸の少女。

 

(真成寺…………さん?)

 

 声を出そうとしたが、出せない。口に何かくわえさせられている。

 

「そう、真成寺悪子でぇーす。へへへ、裸で登場って、めっさハズいねぇ。わたし、毛生えてないし、子供マンコでしょ? でも盛りマン気味だから、男の子受けはいいかもねー」

 

 まだ状況が掴めていないキリコは、言われるまま首をひねって後ろを振り返り、固まった。

 

(な…………)

 

 ガラスの壁だ。ガラスの壁が、自分の腰の部分を取り込んで背後に広がっている。

 ガラス壁の向こう側には、制服姿そのまま、自分のスカートをはいた下半身が見えた。

 部屋は広い。暗くて完全には見渡せないが、とにかく広い。下はリノリウムの床。

 

(どうして────)

 

 その時、背後でがちゃり、と音がした。周囲の空間が「ぱっ」と明るくなる。

 首を後ろへ向けたまま、キリコはその、扉をあけて部屋の中に入ってきた人物を認めた。

 

(お、お父様!

 

 少女は目を疑った。

 キリコの父親は全裸だった。上半身は毛むくじゃらで、刀傷のようなものが幾らか走っている。

 肩には入れ墨があり、ヤクザの威風を滲ませていた。

 そして、剛毛に覆われた下半身では、真珠が埋め込まれた禍々しい男根が、血管を浮かせて怒天をついている。

 

(ひっ)

 

 キリコは目を閉じた。

 

 小学校にあがる前までは、父親と一緒に入浴したこともある。

 おぼろげな記憶の中、父親の下腹部についている異物を、興味深げに眺める、幼い日の自分。

 しかし、今見たものは、そんな生やさしいシロモノではなかった。

 

「このコが、そうなのか?」

 

 キリコの父が言った。

「はい、左様でございます。五木様」

 女の声。

 父親の全裸姿に圧倒されていて、その横に黒服の女性が立っていることに気づかなかった。

「中学3年生の、女子です。もちろん、処女です。どなた様のおペニスも、この方の膣内には挿入されておりません。月経は安定しておりますし、計算によるとちょうど本日は危険日でございますので、五木様の精液で、妊娠させることがおできになるやも知れません」

「中に、出してもいいのか?」

 興奮気味に、キリコの父。

 いきりたった異形の男根を、せわしなく右手でしごき上げている。

「もちろんでございます。もし見事懐妊いたしましたなら、わたくしどもが責任をもってこの少女に出産させます。これも、当方の近づきの印、と思っていただければ……」

「ふむ、そうか。ふむぅ………」

 

(なっ…………何を、いってるの?)

 

 キリコはパニックに陥っていた。

 自分は今、どこにいるのか?

 何故、ガラス壁に自分が四つん這いのまま埋められなければならないのか。

 父はなぜ、ガラスの向こうの自分に気づいていないのか………

 

「疑問が頭の中、渦巻いてるって感じ? あはは…………見ての通り、ガラス壁の向こうでチンポしごいてるオジサンは、五木さんのパパだよー。エロいチンポだよねぇ。真珠とか何個も入ってるし、さきっちょも淫水焼けして紫色になっちゃってるし…………あの毛だらけのでっかい金玉袋の中の精子から、五木さんが生まれたんだよー。ちょっと感動? あ、声は出せないからねー、ボールギグかましてあるから…………あと、それ、ただのガラス壁じゃなくて、マジックミラーなのだ。しかも防音。すげー高いのよ、この素材…………ま、値段のことはいいんだけどぉ。向こうからは、ただの鏡にしか見えないけど、五木さんの方からはばっちり見えちゃうってアレ。あたしの声も届いてないし。でも、あんまり大声で叫ぶとさすがにアレだから、五木さんの口は塞がせてもらってるけどね。もう説明する必要なんてないと思うけど、これから五木さんは、パパさんに処女もらってもらいます。最初のヒトがお父さんっていうのも燃えるよねー。でも、このままレイプされて中出しされただけじゃつまんないから、色々と趣向を凝らしてまーす」

 

(ひっ)

 

 キリコはびくっと肩を振るわせた。

 背後の父が、自分のスカートを捲り上げたのを感じたからだ。

「後ろも気になるけど、前も見てよ。ほら、これ…………」

 全裸の悪子は、そういって、傍にあった机の上から、ノートパソコンを持ち上げ、その液晶画面をキリコに見えるように床に置いた。

 

(…………ッ)

 

 キリコは絶句した。

 その画面中で、全裸の男が数十人、円になって立っている。

 音はないが、ムービーデータだ。

 男達が作った円の中央には大きなタライが置かれており、そこに白い液体が溜まっていた。

 画面の先の男達は、キリコの父親の部下達である。

 彼らはそれぞれ、必死の形相で自分の肉棒を掴み、ごしごしと擦り立てていた。

 突然、誰かのペニスの先端から、びゅっと白い液体が噴き出し、下のタライに落ちる。

 また別のペニスがびゅ、さらに他のがびゅっ。

 

(こ、これが…………射精…………)

 

「ご存じ、五木組の構成員のヤクザさん達です。これ、ちょっと前の映像なんだけど、皆さん頑張ってしこしこオナニーして、射精してもらってるかんじ。一応、ノルマ10回って言ってあるの。できなかったヒトは金玉1個潰すって約束になってたから、見て、みんな超必死でしょー? 笑えない?」

 

 自分の乳首を指でくりくりと弄びながら、悪子は微笑んだ。

 

 

 

 

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