第五章

 

 

 

 

 画面の向こうの石田 幸恵は、全裸だった。

 

 両腕両足を巨大なギプスで覆われ、しかも右腕と右足、左腕と左足をそれぞれガムテープでぐるぐる巻きにして固定され、強制的に大股開きにされている。

 当然晒された女性器の陰毛は、全てツルツルに剃り落とされていた。

 カメラがクローズアップ。

 無毛の恥丘に埋め込まれたピンク色の秘唇はぱっくりと開き、膣穴を、男の肉茎で塞がれている。

 
「うっ」

 
 理恵子は口を押さえたくなったが、もちろん手の自由は利かない。

 モニタの先で、彼女の友人はVの字大股開きで丸テーブルに載せられ、醜く太った、臭そうなロン毛のオタクっぽい男に陵辱されているのだ。

 
「ひゅ、ひゅっ、ひゅ、ひゅっ…………」

 
 豚男は嬉々とした表情で、鼻息あらく、汚い汗をほとばしらせていた。

 彼もまた全裸だったが、その贅肉と汗にまみれた肉体は、白い肌の少女とは対照的に黒ずんでおり、見るだに暑苦しく、そして汚らしい。

 男が腰を振るうたび、その醜悪な尻の肉が、ぶよっ、ぶよっ、と波打った。

 荒い息、肉と肉が鳴らす音、そして少女の「ひぃっ、ひぃっ」という弱々しい声が、マイク越しに眼前のテレビから伝わってくる。

 

「彼の名前は〜、えーっと、なんだっけぇ?」

 

 とつぜん、理恵子の耳元で声がした。

 彼女はぞくっとなる。

 聞き覚えのある、女の子の声。

 

「────真成寺、さん?」

 

 山川理恵子が恐る恐る顔を横向けると、果たせるかな、そこには真成寺悪子が微笑みを浮かべて佇んでいた。

 

「………あー、もー、忘れちゃったぁ。ま、ブヒ男でいいよね。ブヒ男くん。決定。……で、山川さん。今ね、石田さんね、北海道にいるの」

 突然、横の少女がとさらっと、とんでもないことを言った。

「北海道って、………ちょ、じょ、冗談やめてよ、なにこれ」

 ややヒステリックな口調で、山川理恵子。

 動こうとしたが、やはり手足の枷は外れない。

「くわしい場所は忘れたけどー、なんしか、北海道のどこか。北の国のオタク・ブヒ男くんに宅配されて、リアルタイムに、恥垢たまりまくったくっさい包茎チンポで、ゴムもつけない生チンポで、オマンコずこずこやられちゃってる石田さんでぇーす♪」

 

 モニターには、ちょうど石田幸恵の顔がアップで映っていた。

 豚男の動きにあわせ、力無く上体を揺らす彼女の貌は、何度殴られたらこうなるのか、酷い有様となっている。

 両目は青タンで腫れ上がり、唇はタラコそのもの。

 鼻は赤く膨らみ、鼻血が止めどなく流れ、ついでに前歯が何本か折れていた。

 今、少女の膣孔を貫いている、この男の仕業だろうか。

 

「ネット配信でね、ウェブカメラから転送されていた映像を、このテレビに繋いでるわけ。もち、録画もしてるし。あ、観て観て山川さん、あの豚、もうクライマックスだよ。中出しタァ〜イム♪ 2回目なのに、早いよねぇ〜」

 

 悪子の言葉通り、豚男のピストン運動が激しくなった。

 

 少女の尻肉を鷲づかみにし、二重アゴをあげて腰を小刻みに揺すっている。

「い、いやらぁ! …………ほう…………………ほう中れは、ら、出さらいでくだひゃひぃ……ッ!」

 石田幸恵が首を振り、泣き顔でそう哀願した。

 が、ブヒ男は冷酷な笑みを浮かべ、

「そうか、中で出して欲しいか。俺の濃いぃ〜精液、溜め込んだ子種汁を、たぁっぷり奥に注いで、中学生マンコ孕ませてやるぞぅぅうっ、うぉおう、うぉぉおお………うぅっ!

 

 少女の恥骨に毛だらけの贅肉腹を押しつけ、男の尻肉がびく、びく、と痙攣した。

 

「おほぉおお、ぉお、うぅっー…………うっ」

 

 男はタコぐちにすぼめた唇から舌を突き出し、痴呆のような満足顔を浮かべている。

「ひぃぃいい、出てる、出てるふぅうう……………………熱ひの、中れ…………出てるふぅうううっ…………」

 汚らわしい毒液の迸りを膣奥に感じ、幸恵は、びく、びくと身体を痙攣させていた。

 

(うわ、エグ………)

 

 知らず理恵子は、自分の今の境遇を忘れて、モニターを食い入るように見つめている。

 

 その、絶望を浮かべた幸恵の顔面に、いきなり男の拳が飛んだ。

 

「ぶぎぃっ」

 血がまき散らされる。

「ぎひぃ」

 2発目、

「ぶぎょっ」

 3発目、折れた前歯が飛ぶ。

「ぎゃべっ」

 4発………

 

 男の拳が血にまみれ、幸恵の顔がさらに破壊されていった。

 手加減などまったくない。

 

(ひ、ひどい…………)

 

 理恵子はそのあまりの惨劇に、顔を伏せる。

 

「やめれぇっ、あぃ…………ぼ、ぼう、ゆるじでぇ……ゆるじでぐだざひぃ…………」

 血だらけの顔を歪め、幸恵が涙と鼻水をそのままに言った。

「あおぉ〜………おぅっ、おうぅっ………うぅー、出たぁ〜、気持ちいい〜ぃ…………」

 

 男は満足そうに拳を眺め、少女と繋がったまま、汚い尻を左右にグラインドさせていた。

 

「まだまだ出すぞぉ〜、俺のザーメン、一ヶ月分溜めてたからなぁ〜。この日が来るのを楽しみにしてたんだぁ。あと4発は濃いぃの、お前の腐れマンコ穴に注ぎ込んでやるよ。な……………………俺のチンポ最高だろぉ? なぁ…………」

 

 少女の血で汚れた拳を前にだし、豚男が低い声で尋ねる。

 

「は、はひぃ、おちんぽ最高れしたぁ………………っ」

「お前は俺の奴隷だ。ずぅ〜っと、ここで飼ってやるよ。俺の貴重なザーメンで、お前の臭ぇ子宮孕ましてやる。俺のガキ、ぽこぽこ産んでくれよなぁ……」

「…………は、はひぃ、わらしは、あなた様の奴隷れすぅ。あなた様の貴重な精液で、わらしをどうか………ひっ……に、妊娠させてくらさひぃ………」

 

 モニターの前を、すっと悪子が遮った。

 

「あのブヒ男はねぇ〜、山川さん」

 理恵子はそこで我に返り、なかば放心したまま、悪子の顔を見る。

「あいつ、ああやって、相手の女を殴りながら中出しするのが趣味なんだって。ヘンタイ入ってるよねぇ〜。ただでさえ、外見があんなキモいのに、やばすぎってかさ………あ、でも山川さんは大丈夫だよ。あんなヘンタイの相手はさせないから………」

 

 ぷつん、とモニターの画面が消えた。

 

 椅子に縛り付けられた両手が、汗で滲んでいる。

 呼吸が乱れているのが、自分でもわかった。

 

 理恵子は、まだ処女だった。

 

 裏ビデオの類も、まだ見たことがない。

 そんな彼女が人生で最初に目撃したセックスは、自分の知る常識からあまりにも逸脱し、異常で、かつ獣じみていた。

 あの、腕力が自慢の気の強い幸恵が、両腕両足をギブスで拘束され、為すスベもなくあんな気持ち悪い男に一方的に貫かれ、しかも中にまで出されて…………

 そういえば、幸恵は先週、生理が終わったといっていた。

 さっきので、妊娠してしまった可能性は大いにある。

 

(あんなキモい男の赤ちゃん、孕まされるんだ…………幸恵)

 

「石田さん、処女じゃなかったんだよ、知ってた? あ、知ってるかそりゃ。トモダチだもんねぇ〜。でも、ゴムなしの生本番ははじめてだったらしくてさぁ、最初、めっさ抵抗したんだよ。その時かな、前歯折られたの。あれ、ギブスしてたでしょ? あれは、ホントに折れてるんだよぉ〜。折れてるっていうかさ、なんていうの、粉砕骨折? ぜーんぜんちゃんと処置してないし、神経とかスジなんかもメチャクチャになってたらしいから、たぶん一生まともに両手動かないし、一生ちゃんと歩けないでしょうね。それに、あんな顔じゃ人前に出られないしぃ、きっとこの先ずぅっと、飽きられるまであのブヒ男の性奴隷ってやつ? うわ、性奴隷なんて言葉、使う機会あったよぉ〜。ちょっと嬉しいっ」

 

 うきうきした声で、悪子。

 

(この子、狂ってる)

 山川理恵子は背筋に冷たいものが過ぎるのを感じた。

 

 

 

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